世界にひとつ!オリジナル水引づくり体験

¥5,500

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日本の贈答文化を語る上で欠かせないもののひとつに「水引(みずひき)」があります。水引は、細く撚った和紙に糊を引いて強度を持たせた紐を使い、さまざまな結びや形を生み出す日本独自の工芸品です。鮮やかな色合いや美しい結び目には、人と人とのつながりや縁起を大切にする日本人の心が映し出されています。

冠婚葬祭の場面ではもちろん、近年ではアクセサリーやインテリア雑貨としても注目されるようになり、その表現の幅は広がり続けています。本稿では、水引の歴史や意味、技法の奥深さ、そして実際に体験できるワークショップの魅力について詳しくご紹介します。

―水引の歴史と起源

水引の歴史は、遡ることおよそ1500年前。飛鳥時代に中国から渡来したとされる習慣が日本で独自に発展したと言われています。当初は贈答品に結び目を付けることで「封印」や「魔除け」の意味を持ち、格式のある儀式や宮中行事で用いられました。

江戸時代になると、贈答文化が庶民に広がり、祝儀袋や不祝儀袋に水引が使われるようになります。特に武家社会では「結び」に強い意味を見出し、敵対する勢力との和解や婚姻の際にも水引が欠かせないものとなりました。結び目に「固く結ぶ」「解けない縁」といった願いを込める習慣は、この時代に定着したと考えられます。

―水引の素材と特徴

水引の素材は「和紙」です。細かく裂いた和紙をよって糊を塗り、強度と艶を与えることで、細い糸状に加工します。この加工によって、水引は紙でありながら驚くほどの耐久性を持ち、自由自在に曲げたり結んだりできる特性を持ちます。

さらに、水引は色彩の豊かさも魅力の一つです。紅白は祝い事に、黒白や銀は弔事に、金銀は格式ある贈答に用いられるなど、色にはそれぞれ意味があります。また近年では、パステルカラーやメタリックカラーなど現代的な色合いも生まれ、伝統的な用途にとどまらず、ファッションやアートの領域にも活用されています。

―結びの意味と種類

水引の魅力は「結び」に込められた意味にあります。代表的な結びをいくつかご紹介します。

あわじ結び:両端を引っ張るとさらに強く結ばれることから、「末永い縁」「固く結ばれた関係」を象徴する結び。結婚や長寿の祝いに使われます。
梅結び:梅の花をかたどった結びで、魔除けや長寿の象徴とされています。見た目の可愛らしさから、近年はアクセサリーにも多用されます。
蝶結び:ほどいて何度も結び直せることから、出産祝いや入学祝など、繰り返しあってよい慶事に用いられる結び。
結び切り:一度結んだらほどけない形で、結婚や弔事など「一度きりであってほしい」場面に使われます。

これらの結びは、単なる装飾ではなく、日本人の価値観や願いを映すシンボルとなっています。

―水引の現代的な広がり

現代では、水引は祝儀袋や贈答品に留まらず、アクセサリーやインテリア小物、さらにはアート作品にまで展開されています。ピアスやイヤリング、ネックレス、髪飾りなどにアレンジされ、和の趣を残しながらも日常使いできるデザインが人気です。
また、インテリアとしても、壁飾りやオーナメント、季節のしつらえとして用いられることが増えています。水引の持つ「結ぶ」という象徴性が、人とのつながりや幸福を願うインテリアとして支持を集めているのです。

―ワークショップの魅力

今回のワークショップでは、代表的な「あわじ結び」や「梅結び」を中心に、水引を使ったアクセサリーや小物づくりに挑戦していただきます。
一見すると水引は硬く扱いづらそうに見えますが、実際に手に取って結んでみると、力加減や角度によって仕上がりが大きく変わることがわかります。結び目が整うと全体の形が美しくまとまり、ちょっとした手の動きが完成度を左右します。その繊細な感覚こそ、まさに職人技を体験する瞬間です。
また、自分の手で結んだ水引は、世界にひとつだけのオリジナル作品となります。同じ素材を使っても、手の動きや感覚によって仕上がりは異なり、それぞれの個性が表れます。これがワークショップの醍醐味であり、体験を通じて水引の奥深さを実感いただけます。

―実際に使う素材について

ワークショップで使用するのは、実際に工房で作られた伝統的な水引です。色や質感の違いを楽しみながら作業を進めることができ、完成後はアクセサリーや小物として日常生活の中でご使用いただけます。特に梅結びのアクセサリーは、シンプルながら存在感があり、普段の装いに和のアクセントを添えることができます。


水引は、単なる装飾品ではなく「人と人を結ぶ」象徴です。結び目ひとつに込められた願いや想いは、時代を超えて現代にも生き続けています。ワークショップを通じてその奥深さに触れることは、伝統を学ぶだけでなく、自分の手で新たな価値を生み出す体験でもあります。

ぜひ、水引を結ぶ体験を通じて、日本の文化が持つ温かさや美しさを感じてください。そして、自分だけのオリジナル作品を完成させ、日常生活に伝統の彩りを添えていただければ幸いです。

開催スケジュール 毎月第2・第4金曜日 13:00-/15:30-
参加費 5,500円(税込)(材料費・職人仕上げ込み)
定員  各回4名
そのほか 当日は開始10分前にはお越しください

※現在10月までは満席となります。11月以降のご予約は10月中旬頃ご案内します。
※詳細はメールにてお問い合わせ下さい。

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